はじめに
コーヒーには「これが正解」という決まりはありません。
人の数だけ好みがあり、その違いこそがコーヒーの面白さでもあり、奥深さでもあります。
こちらの記事では、piefikaが考える基礎的な抽出の考え方をご紹介しています。
少しでもあなたの「美味しい」に近づくきっかけになれたら嬉しいです。
ぜひご自身の味覚に合わせて自由にアレンジしてみてください。
コーヒーは、もっと自由でいいんです!
ドリップで必要な道具
・ドリッパー(piefikaではHARIO V60を使用しています)
・ペーパーフィルター(漂白してある白いフィルターを選びましょう)
・コーヒーグラインダー(例えば同じ1万円のグラインダーを買うのであれば電動より手動を選びましょう)
・スケール(0.1g単位で計量できるものが好ましいです)
・タイマー(砂時計はやめてくだい!カウントアップするやつ)
・サーバー(耐熱性のものであればマグカップでも良いです)
・細口ケトル(途切れ途切れではなく注湯が安定するものが好ましいです)
・温度計(デジタルだとわかりやすいです)
今回ご紹介する全ての道具は100均で揃えることができますが、どうせ揃えるならもう少し良いものを揃えてもいいかなと思います!
見た目やカラーバリエーション豊かな器具が増えてますので、ぜひご自身の気分が上がる器具を揃えてみてください!
挽き目の調整
挽き目=濃度に大きく作用します。
粗い→スッキリ、軽め
細かい→しっかり、重ため
お湯の抜け具合にも作用し、味わいのバランスにも影響する要素ではありますが、
まずは濃度が変わりやすいと覚えておくと調整しやすいです。
1mm=1000μmで、中挽きが700~900μmなので1粒挽いて1mmより大きそうなら少し細かく、
シャーペンの0.5mmの芯より細かいか同じくらいなら少し粗く調整してみてください。
最終的には抽出したコーヒーの味わいに応じて挽き目を調整すると良いでしょう。
湯温の調整
湯温=味わいのバランスに大きく作用します。
湯温が高い→成分が出やすく苦味が出やすい
湯温が低い→成分が出にくく酸味が主体的になりやすい
挽き目が同一であれば濃度に大きな差は出にくいので味わいの印象に応じて調整をしてみるといいでしょう。
浅煎り▷88~94°c
中煎り▷84~90°c
深煎り▷80~86°c
目安として調整してみてください。
抽出比率
抽出比率=濃度+味わいのバランスに作用します。
抽出比率とは、コーヒー豆量と湯量の割合を指します。
例えば豆量10gに対して湯量160gであれば、抽出比率は1:16となります。
抽出比率が低い(例1:10)→濃度は高くなりますが、成分が充分に抽出されない傾向があります。
抽出比率が高い(例1:20)→濃度は低くなりますが、成分が過剰に抽出されてしまう傾向があります。
浅煎り▷1:16~17
中煎り▷1:15~16
深煎り▷1:14~15
目安として調整してみてください。
抽出傾向
コーヒーの味わいは、一般的に
酸味 → 甘味 → 苦味
の順に抽出される傾向があります。
そのため、抽出比率は、コーヒー全体の味わいのバランスを決める重要な要素です。
まずは抽出比率を決め、その後に挽き目や湯温を調整していくことで、味づくりの方向性が定まりやすくなります。
抽出比率で味わいの大枠を決め、挽き目で濃度感を、湯温で味わいのバランスを微調整するイメージで調整すると、
狙った味わいに近づけやすくなります。
ドリップ(ホット)の淹れ方
豆量▷15g / 挽き目▷中挽き
湯量▷210~255g(焙煎度合いにより変更)
ドリッパー内のコーヒー粉全体からまんべんなく成分を抽出することがポイントです。
ドリッパーの中心部分には最後までお湯が残るため、自然と十分な抽出が行われます。
一方で、いわゆる「土手」と呼ばれる外側の部分には、まだ抽出できる成分が残りやすくなります。
せっかく使用したコーヒー粉の成分を十分に引き出せないのは、とてももったいないことです。
ぜひ、外側までしっかり意識して、思い切りよくお湯を注いでみましょう!
※ペーパーフィルターに直接お湯をかけすぎると、コーヒーが薄くなる原因になりますのでご注意ください。
【抽出手順】
① ペーパーフィルターをセットする
ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、フィルター全体にお湯をかけて湯通しをします。
〈ポイント〉
ペーパーフィルターをドリッパーにしっかり密着させることで、お湯がスムーズに流れやすくなります。
② コーヒー粉をセットする
コーヒー粉を入れたら、ドリッパーを軽く揺らして粉面を平らにならし、抽出を始めます。
▷ 0:00〜0:10|40g注湯
コーヒー粉全体にまんべんなくお湯を注ぎます。
湯量が少ないため、一箇所に偏らないよう丁寧に注いでください。
▷ 0:40〜0:50|60〜70g注湯
中心から外側に向かって円を描くように注ぎます。
外側まで注いだら中心には戻らず、そのまま外周を意識して注ぎましょう。
このあとの注湯量は、目標とする抽出比率に合わせて調整してください。
▷ 1:10〜1:20|60〜70g注湯
ドリッパーの縁に付着したコーヒー粉を落とすように、外周を2〜3周ほど注ぎます。
〈ポイント〉
ペーパーフィルターに直接お湯がかかりすぎると、コーヒーが薄くなる原因になりますので注意してください。
▷ 1:40〜1:50|60〜70g注湯
前回と同様に外周を意識して注ぐか、抽出の変化を楽しみたい場合は中心の一点のみに注いでみるのもおすすめです。
▷抽出終了
基本的には、ドリッパー内のお湯がすべて落ちきったタイミングを目安に抽出を終了してください。
▷仕上げ
サーバー内のコーヒーは、上部と下部で濃度に差が生じています。
抽出後はサーバーを軽く回す、またはスプーンなどでしっかり混ぜてからお召し上がりください。
トラブルシューティング
【濃度が薄い◁|▷濃度が濃い】
抽出比率を下げる◁|▷抽出比率を上げる
挽き目を細かくする◁|▷挽き目を粗くする
湯温を上げる◁|▷湯温を下げる
【酸っぱい◁|▷苦い】
抽出比率を上げる◁|▷抽出比率を下げる
挽き目を細かくする◁|▷挽き目を粗くする
湯温を上げる◁|▷湯温を下げる
※苦味や酸味は、コーヒー豆の焙煎度合いに大きく依存します。
浅煎りのコーヒーが酸っぱく感じるからといって挽き目を細かくしても、もともと苦味成分が少ないため、
酸味ばかりが強調され、かえって飲みづらい味わいになってしまいます。
反対に、深煎りは酸味が少なく苦味が主体です。そのため、「苦いから」と挽き目を粗くしても、
苦味だけが残った薄い味わいになりやすく、本来のバランスを損ねてしまいます。
抽出によって味わいを調整することはできますが、豆が本来持っている味わい以上のものを引き出すことはできません。
まずは焙煎度に合った味わいを理解し、そのうえで挽き目や抽出方法を調整すると、より理想の一杯に近づけることができます。

